紅茶の等級について
アッサムやダージリン、ウバ、ディンブラと、紅茶には様々な種類があります。
その上でもうひとつ、「OP」や「BOP」という表記を見たことはありませんか?
これは茶葉の等級区分というもので、グレードとも呼ばれています。
等級区分(グレード)って?
紅茶のグレードとは、使われている茶葉を部位と大きさで分けているもので、品質の良し悪しではありません。
なぜこのような等級があるのかというと、紅茶はその大きさや形状によって、熱湯に美味しさの成分が溶けだす速さが違うために、葉の大きさが不揃いだと上手に紅茶の旨みを抽出することができなくなってしまうのです。
そのため、よりおいしい紅茶をいれるには、茶葉を大きさや形ごとに分類して揃える必要があります。
この分類の基準となるものが、紅茶の等級区分になるのです。
等級区分の種類
◆OP=オレンジ・ペコー オレンジという名前から、オレンジのフレーバーや味がついている紅茶と思われがちですが、オレンジ・ペコーは商品名でもフレーバーでもなく、主に芯芽の下、2番目の葉っぱをさします。大きめのやわらかな若葉で、細長く良く撚られ、とても上質な茶葉です。
オレンジは、製茶された茶葉のきれいなオレンジ色に由来します。
◆FOP=フラワリ―・オレンジ・ペコー OPの上、芽吹いたばかりの一番上の葉をさします。上品な味わいで香り高く、高級茶に多く含まれます。
◆TGFOP=ティッピ―・ゴールデン・フラワリ―・オレンジ・ペコー FOPに、さらにT=ティッピー(芯芽)、G=ゴールデン(金色の美しい葉)がつきどんどん長くなってきました!
呼ぶときは、「ティージーエフオーピー」と言います。
上質な巻きのふっくらとした芯芽は、品格ある味わいと優雅な香り。当店のスタンダードなダージリンはこちらのグレードです。
旬の極上紅茶・ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュなどにはさらに先頭にS=スペシャル・他やF=ファイン がつくものがほとんどで、こちらは「最上級のグレード」をイメージしていただくとよいでしょう。
◆BOP=ブロークン・オレンジ・ペコー B(ブロークン)の名の通り、OPタイプの茶葉を機械であえて細かく(2~4mm程度)カットしたもので、需要が一番多い等級になります。
水色(すいしょく)香りともに短時間でしっかりと抽出できるので人気があります。
◆P=ペコー OPの下の葉。葉は短く太めで、良く揉みこまれています。
◆BOPF=ブロークン・オレンジペコー・ファイニングス BOPよりも細かくカットされている茶葉で、量産のティーバッグに多く使用されている等級です。
◆D=ダスト その名の通り、最も細かいサイズの茶葉。当店では製菓用として取り扱っています。
以上が、リーフティーの主な等級区分です。
グレードにBやFが入っているかいないかで、抽出の速さや味わい、香りなどが変わってきます。
色々と飲み比べてみると、ご自分のお好みがわかったり、紅茶のいれ方の目安にもなるのでぜひお試しください。
(※グレードの規格は統一されていないため、国や産地、茶園によって変わります。)
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